寺島実郎『大中華圏』などを読みました

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以下、先月分の読書録です。

☆田辺聖子『ここだけの女の話』

〇原武史『滝山コミューン1974』

☆池波正太郎『映画を見ると得をする』

〇内田樹『村上春樹にご用心』

〇藤沢周平『隠し剣孤影抄』

☆ル・グウィン『こわれた腕輪』

〇倉沢進、李国慶『北京』

〇寺島実郎『大中華圏』

☆遠藤周作『わたしが・棄てた・女』

〇近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法』

〇池波正太郎『娼婦の眼』

〇冨谷至『四字熟語の中国史』

〇吉田健一『甘酸っぱい味』

注:〇は初読、☆は再読

 この数年、企業取材や有名人へのインタビューをすることがほとんどなくなり、仕事のための読書をしないで済むようになりました。好きな作家(田辺聖子や池波正太郎)の本を何度も読み返したり、純粋に興味があるテーマに沿った読書ができています。

 20年前と現在の生活を比較すると、中国と中国人の存在がすごく身近になったように思います。中国人観光客や中国製品、中国に駐在する人の増加など、経済的なつながりを感じる機会が増えましたよね。ただし、文化的な親しみに関しては「まだまだ」だと思います。僕の友人知人を見回しても、「中国好き」より例えば「フランス好き」のほうが多い気がします。

 個人的には、香港好きの妻に連れられて4年前から毎年香港を訪れて遊んでいます。来月のゴールデンウィークは北京に行く予定です。といっても、僕はとりわけ中国好きなわけではありません。文化的にはむしろイギリス(の上流階級)に憧れています。

 ではなぜ中国に行くのか。最大の理由は「近いから」です。心理的にも体力的にも家計的にも遊びに行きやすいのです。今後、ITや交通網がどんなに発達したとしても、地理的な位置関係は変えようがありません。「中国という超大国の近くにいる」ことをもっと自覚して、そのメリットとデメリットを考慮したうえで、冷静に行動していくべきなのだと思います。できれば、この隣国と楽しく関わっていきたいです。そのほうがお得ですよね。

 表題作は、中国という国を香港・台湾・シンガポールおよび世界各地に住む華僑の集合体として捉えることを説いた本です。もはや敵対などはしようがないほどの巨大な文化圏であることに気づかされます。

 日本は歴史的に漢民族から本土を攻められたことはありません(元寇はモンゴル人によるものですよね)。現代の中国および中国人の感覚としても、海を隔てた日本を属国として従わせようとは思っていないはずです。かつての朝貢と同じように、有力な貿易相手国の一つとして見ていると思います。大切なのは、相手の面子を潰さず、こちらも侮られないことではないでしょうか。

 最近、一部の中国人旅行者の素行の悪さが報道されています。僕も東京の街で傍若無人な振る舞いをしている中国人観光客(中国語をしゃべっていることぐらいはわかります)を見かけることがあります。人のふり見てわがふり直せ、ですよね。香港や北京に行ったときは、「日本人は無知で礼儀知らずだ」と思われないように気を付けたいと思います。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
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