高峰秀子『つづりかた巴里』など

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以下、先月分の読書録です。

☆宮城谷昌光『草原の風』/〇村上伸『中華中毒』/☆ル・グウィン『さいはての島へ』/☆木村春子『火の料理 水の料理』/〇桐野夏生『ハピネス』/〇太宰治『もの思う葦』/〇藤沢周平『隠し剣 秋風抄』/〇高峰秀子『つづりかた巴里』/〇村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』/☆司馬遼太郎『新史 太閤記』/〇西村賢太『苦役列車』/〇伊藤右一『道楽者の米寿』/〇池波正太郎『ないしょないしょ』/〇内山節『共同体の基礎理論』/☆田辺聖子『女が愛に生きるとき』/〇マキアヴェッリ『君主論』(〇は初読、☆は再読)

以前に友人のブログを見て『わたしの渡世日記』を読んで以来、往年の名優・高峰秀子の文章に魅了されています。驚くほど飾り気のない、誠意さと優しさと反骨心が伝わってくるような文章なのです。今月は表題作を読みました。印象に残った部分を引用しておきます。

<映画界には「流される」という時期がある。波に乗りはじめた俳優は、当人が好むと好まざるとにかかわらず、マスコミに巻きこまれ、会社には利用されて、ゾウキンのようにしぼり上げられる。(中略)しかし、こき使われる反面に、またこの上なくチヤホヤと甘やかされもするのである。寄せては返す波の中にただよって、その波に流されっぱなしで消えてゆく人のなんと多いことか。長く演技者として生きる志を持つなら、この甘い時代こそ実力を養うべき大切なときなのである。忙しいからといっていい気持ちになっていて、さて忙しくなくなってから勉強をしても、もう間に合わない>

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
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