お見合いおじさんが聞く! その8

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イラスト:つぼいひろき

 僕の数少ない趣味の一つは「恋バナ」です。食事会を主催することも好きなので、独身男女の出会いの場をセッティングしちゃうこともあります。2014年の春からは「お見合いおじさん」になることを宣言して、その活動報告を日経ウーマンオンラインにて連載させてもらっていました。成婚率ゼロのまま連載は終了しましたが、我がオネット(大宮ネットワーク)メンバーのその後は気になりますよね。盟友のイラストレーターつぼいさんと一緒に、彼らを引き続き応援していきます!

 

オネット&ツヴォイの提携お見合い第2弾。結果は……!

 

 こんにちは。大宮です。いきなりのろけるようで恐縮ですが、僕は「結婚して良かったな」と感じています。正確には「再婚して~」ですけどね。結婚をすると自由がなくなるというイメージを特に男性は持ちがちですが、それは相手次第だと思います。一緒に暮らすことでより健康かつ自由になり、遊びにも仕事にも伸び伸びと取り組めるようなパートナーがいるはずなのです。

 僕が好きな人にはそんな結婚をしてほしい、そして僕とますます仲良くしてほしい。この気持ちでお見合いおじさんを続けています。成果はなかなか出ないんですけどね。

 今回お世話をするのは、最近我がオネット(大宮ネットワーク)に加入してくれたシステムエンジニアの田崎光博さん(仮名、40歳)です。感じはいいけれど控えめなスポーツマンである田崎さん。いつものように女性に求める条件を2つだけ挙げてもらったところ、「好奇心旺盛で明るい女性」「食べることが好きな人」。とっても普通なのが逆に新鮮です(笑)。

 なお、田崎さんは「できれば子どもは2人ほしい(標準家庭!)」とのことなので、35歳ぐらいまでの女性を探したほうが現実的ですね。すぐには思い浮かばなかったので、相棒のツヴォイことつぼいさんに相談しました。

「いろんなことに興味を持って明るく話してくれる女性がいいとなると……デザイナーの西田さん(仮名)なんてぴったりかもですね!」

 おおっ、さすが高感度のツヴォイ。僕たちにとっては仕事仲間でもあるデザイナーさんの名前が上がりました。アラサーの人懐こい色白美人ですよ。田崎さん、喜ぶだろうな…。

 お見合い話はとんとん拍子で進みました。最近、僕は「お見合いおばさん的な引き立てトーク」を目指すのをやめました。僕が下手な気遣いをしても、男女が惹かれ合うか否かにはほとんど影響しないことに気づいたからです。ならば、僕は勝手に飲んでしゃべって楽しんじゃいますよ。そのほうがお見合いおじさんとしても長続きしますからね。

 つぼいさんもきっと同じ気持ちのはず。とにかく飲むことが大好きな人ですからね。酔っぱらいすぎてスマホを紛失したりして奥さんに叱られたりしているので、仕事っぽい言い訳をして飲める機会を虎視眈々と狙っているのが僕には伝わっています(笑)。

 というわけで、いつもスナック大宮をやっている東京・西荻窪のアジア料理店「スナック大宮」に4人で集合。僕とつぼいさんと西田さんは知り合いで、業界も同じという事もあり、ひたすら笑いながら飲んでいた記憶があります。「話すよりも聞くことが好き」という田崎さんは楽しそうに聞いてくれます。さらに調子に乗る僕とつぼいさん。

 結果としては、西田さんは僕たちとの会話を最も楽しんでしまったようです。後日、こんなメールをくれましたからね。

<大宮さんの鋭い観察力と分析から生まれるトークが本当におもしろくて、興味深いお話の連続に、質問や意見をぶつけてみたくなってしまっていました。大宮さんとつぼいさんの意外な一面や深みも知ることができ、とっても楽しく、うれしい時間でした。>

 肝心の田崎さんに対しては「とてもいい方。でも、気遣いをしていただいたのか、性格のデコボコのようなものがわからず、仲良くなるとっかかりがつかみづらいと感じました」とのこと。正直な感想ですね。

 一方の田崎さんは、「かわいくて話題も豊富で明るくお話できる素敵な方ですね。またお会いしたいと思ってます」と西田さんを絶賛。

 既婚のお前たちが目立ってどうするんだ!とお叱りを受けそうですよね。でも、反省なんてしませんよ。僕たちが楽しむことがまずは最優先なんです。ボランティアなのだから、これぐらいの「態度の悪さ」は許してもらいます。

 ただし、僕たちが西田さんにアプローチしたりすることはもちろんありません。そのことは西田さんも十分すぎるほどわかっています。僕たちは既婚者で、西田さんとは以前からの知り合いであり、職業柄で自分の個性を表現することに慣れているのも西田さんはわかっているのです。飲み会の席で僕たちのほうが面白くて余裕がありそうに見えるのは当然ですよね。

 そして、田崎さんは「大宮やつぼいのほうが目立ちやがって」と腐るような人物ではありません。改めて2人きりであれば、きっと今回とは異なる静かな楽しさを見出せると思います。

 僕は洗練されたお見合いおじさんになることをあきらめました。飲み食い好きで調子のいい親戚のおじさん、ぐらいの気分です。上手にフォローしたりはできないけれど、出会い(というか飲みの)場だけは設定します。わがオネットメンバーたちはそこから活路を見出してほしいと思います。ときには図々しいほどたくましくなれ!と金八先生風に叫びたいこの頃です。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
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