長野と山梨を旅しました

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写真:GoledenGreenにて。右は農場主の在賀耕平さん。真ん中は愛犬のハルくん。

 観光スポットやテーマパークには興味が薄く、美味しいものを食べたり飲んだり買い出しをしながら友人を訪ねるのが大好き、が僕と妻の旅行価値観です。毎年の定番コースが長野県佐久穂町にいる10年来の友人夫妻GoldenGreenを訪ねること。僕たちと同じく地方移住組で、直販農家をしている彼らから味のしっかりした新鮮野菜を毎月購入させてもらっています。ご自宅の上にあるゲストルームに泊まれるという嬉しい顧客サービス付き。薪ストーブと人懐っこい大型犬のいる素敵な家で寛ぎながら食べ物や仕事や人間関係の話をしまくると、田舎で暮らすことのメリット・デメリットを再認識できるんです。いろいろと彼らの真似をさせてもらい、自分たちの生活や働き方が少しずつ向上しています。ありがたい…。佐久穂町では、黒澤酒造の日本酒ときたやつハムのベーコン、ツルヤのジャムとインスタントみそ汁、須田さんのりんごを仕入れるのも嬉しい定番になっています。

 今回は連休なので山梨県にも寄りました。妻の先輩夫妻がやはり地方移住組で北杜市に住んでいます。旦那さんはカスタムバイクの世界では10本の指に入るというアーティスト的な職人さん。ご自宅も作業場もカッコ良すぎて圧倒されてしまいました。素敵な奥さんと子どもたちと「藤乃家」で蕎麦を一緒に食べながら、僕もいつの日かライターとして「この人あり」と言われるようになりたいと思いました。夜は甲府駅前で1泊。友人が「koph」というお好み焼き居酒屋で働いているので、様子を見るのが目的でした。お好み焼きと言ってもすごく斬新でオシャレで、他のおつまみも美味しくて、熱燗と自然ワインに合わせるのです。カウンター席で隣のオジサマとも会話しながら飲みまくりました。楽しすぎる…。マイペースな友人がキビキビと凛々しく働いているのを見て涙がこぼれそうにになりました。来年もぜひ行きたいと思います。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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コメント

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  • コメント (1)

    • AK
    • 2018年 11月 25日

    冬洋さん、ごぶさたしています。在賀さんとこに遊びにいらしたのですね。ワタシもこの何年か、主に農作業がオフの時期に年に一度くらいな間隔でお邪魔しています。今季も予定を調整しようと思っているのですが、なかなかお互いの都合が合うところがなく、今年はちょっと無理かなぁと思っていたところでした。
    冬のあいだの、八千穂のピリっと引き締まる空気と裏腹に、在賀家のあたたかいおもてなしとおいしいワインはココロの栄養になっています。
    今シーズンもなんとか予定を調整して在賀さんのところを訪ねよう、と、改めて思った次第です。

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