お見合いおじさんが聞く!その4

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イラスト:つぼいひろき

 僕の数少ない趣味の一つは「恋バナ」です。食事会を主催することも好きなので、独身男女の出会いの場をセッティングしちゃうこともあります。2014年の春からは「お見合いおじさん」になることを宣言して、その活動報告を日経ウーマンオンラインにて連載させてもらっていました。成婚率ゼロのまま連載は終了しましたが、我がオネット(大宮ネットワーク)メンバーのその後は気になりますよね。盟友のイラストレーターつぼいさんと一緒に、彼らを引き続き応援していきます!

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高身長の穏やかなスポーツマン(40歳)。「食が大好きな明るいアラサー女性」を探し中!

 男女それぞれ4人までを定員にして世話焼き活動をしています。毎月のようにお見合いを組むことはできませんが、取材などで良さげな30代独身者に会うたびに「ウチのあの人にぴったりかもしれない……」と胸をときめかせるのです。実際にお見合いをお願いすることもあります。成婚カップルはいまだにゼロですけど。

 楽しく気長に続けていきたい活動なので、8人のメンバーはいずれも僕が個人的に好きな人です。そうでないと他の人に「おすすめ」はできませんからね。もう一つ基準があります。男性は44歳まで、女性は39歳までを上限とすること。もちろん、その年齢を超えても結婚できますが、今年で40歳の「若輩」である僕の人脈では良き人を見つけにくいのです。力不足でごめんなさい。

 というわけで、オネットの最年長メンバーである北沢弘一さん(仮名、45歳)とはお別れすることになりました。僕は昨年末に渾身のファイナルお見合いをセッティングし、北沢さんも大いにがんばってくれたのですが、良縁とはならなかったようです。残念……。

 北沢さんからは「今まで本当にありがとうございました。オネットを離れても、公私ともにこれからもよろしくお付き合いいただければ幸いです」と丁寧なメールをいただきました。素敵な大人だなあ。なんとかしてあげたくなります。

 この記事を読んでくれている独身女性で、北沢さん(彼の経歴や希望条件は上記のリンクから日経ウーマンオンライン過去記事をお読みください)とお見合いしてみたい方は、本ホームページの「お問い合わせ」項目からメールをください。簡単なご経歴と志望動機を書いてくださいね。東京もしくは愛知で僕と面談の上、北沢さんをご紹介させていただくかもしれません。

 さて、オネットは前に進まなければなりません。新たな男性メンバーを探しましょう。とある食事会で、僕と同年代の田崎光博さん(仮名、40歳)と出会いました。身長180センチで、俳優の岩城滉一を穏やかにしたような風貌です。趣味は学生時代から続けているバスケットボールで、月2ぐらいのペースで仲間たちと楽しんでいるとのこと。スポーツマンですね!

 体育会系な人たちとは気が合わないことが多い僕ですが、田崎さんは大丈夫。感じはいいけれど控えめな男性なので、圧迫感を覚えずに会話することができます。田崎さんオススメの博多地鶏専門店@渋谷で飲み交わしながら面談することにしました。

「30歳を過ぎた頃から結婚したいと思っていました。バスケ仲間が次々と結婚していく時期でしたし、夫婦2人で協力する生活と子どもも欲しかったからです。でも、転職などで慌ただしくしているうちに40歳になってしまいました」

 田崎さんは現在、30人規模のシステム会社で正社員のSEとして働いています。関東地方の私立大学を卒業してから3社目で、業務内容や待遇には満足しているとのこと。技術の進歩が早くて、ブラック企業も少なくない業界なので、田崎さんのように自律的なキャリア形成が必要なのですね。

 都内で一人暮らしをしている田崎さんは、朝は7時前に起きて簡単な朝食を作り、8時15分前後の電車に乗って通勤をしています。向かうのは基本的にお客さんの会社。ここは超のつく大企業のシステム子会社で、田崎さんたちのような外部のSEの力も集めて大きな案件を押し進めているのです。

「プログラムを組んでいるときはパズルを解いているみたいな感覚です。あっという間に時間が過ぎます。思った通りにシステムが動いたときは楽しいですよ」

 前向きに仕事をしている男性は輝いて見えますよね。最近は残業が少なく、早いときは18時には会社を出られるそうです。夕食は外食が中心ですが、自炊をすることも。「野菜炒めやパスタ程度」と言いますが、毎日でも台所に立てるアラフォー男性は貴重だと思います。結婚生活にも大いに有効ですよ。

 テレビっ子だと自称する田崎さんは、食後のリラックスタイムは録りためたバラエティ番組などを観ることが多いとのこと。そして、夜12時すぎには就寝。週末のスポーツも含めて、規則正しい健康的な生活です。社会人の基本ですね!

 そんな田崎さんならばすぐにでも結婚できそう。彼は行動もしています。合コンや婚活パーティーには積極的に参加しているのです。

 しかし、今のところ良き出会いはありません。面と向き合っているのにずっとスマホをいじっている非常識な女性、田崎さんが「真剣に婚活している」と言ったらいきなりのプロポーズと勘違いして引いてしまった女性など……。ただし、田崎さん自身もコミュニケーション能力が高いとは言えないので、「お互い様」だと感じているそうです。謙虚な評価だと思います。

「僕は話すよりも聞くことが好きなので、いろんなことに興味を持って明るく話してくれる女性に惹かれます」

 オネットでは、「異性に対する希望条件は2つまで」という決まりを設けています。条件が多すぎるとお見合い相手が見つかりにくくなるし、その人の「本当の希望」が見えにくくなるからです。2つだけならば真剣に自分自身を向き合わざるを得ませんよね。なお、DVやギャンブル癖、ヘビースモーカーなどの「特殊な人」を避けることを条件として考慮する必要はありません。少なくとも僕の知り合いにはいませんから。

 田崎さんの場合、「好奇心旺盛で明るい女性」が条件の1つですね。ちょっと大人しい印象の田崎さんを巻き込んでしまうぐらいの明るさが必要なのだと思います。田崎さん、もう1つの条件は何でしょうか。

「食べることが好きな人、ですね。僕はラーメンなどB級グルメの食べ歩きとたまの贅沢の高級レストランが好きなので、初めての店に行くことも躊躇しない女性だとデートが楽しいと思います。僕は車の運転も好きなので、相手は助手席で寝ていてくれてもかまいません」

 おお~、いいですね。運転がとっても苦手だけど助手席に乗るのは好きな僕も乗せてください(笑)。

 コミュニケーションがやや受け身であること以外は、ワークライフバランスも含めて問題なしの田崎さん。今年中に結婚前提の恋人が見つかる予感がします。なお、できたら子どもは2人以上欲しいそうなので、お相手は35歳ぐらいまでの子ども好きの女性であることを僕が条件として加えますね。一緒にがんばりましょう!

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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