こんにちは。大宮です。
スナック大宮には毎回20人前後のお客さんが来てくれます。ひいき目に見ているかもしれませんが、男女ともに素敵な方が多いのです。お一人ずつ声をかけてインタビューの形にまとめさせてもらっています。
第2回に登場してくれるのは、女性カメラマンのYさんです。門前仲町駅上の老舗喫茶店「東亜サプライ」で待ち合わせたところ、大きないちごが丸ごと入ったいちご大福を買って来てくれました。お気に入りの和菓子屋さんで売っている限定商品なのだそうです。甘党の僕には最高の手土産! 気遣い上手ですね~。僕も負けじと接客をがんばりたくなります。
では、Yさんとのおしゃべりをお聞きください。
――ライターの僕はカメラマンさんとは取材現場でご一緒することが多いので親近感があります。Yさんはどんなお仕事をされているんですか?
フリーランスなので依頼があれば何でもやっていますが、特に好きなのは舞台裏を追いかけるようなメイキングものの撮影です。こないだは、あるアイドルのブックレット制作に関わりました。労力の割にお金にはならない仕事なんですけど、撮っているときは本当に幸せです。ライブの舞台裏までをずっと見ていたので、そのアイドルのことも好きになりました。
――採算度外視のライフワークがあるのはむしろうらやましいです。僕はすぐにお金の心配をしてしまう貧乏性なので……。Yさんはどうやってカメラマンになったんですか?
もともと写真に興味があったのですが、学校を卒業して2年間ほどは印刷会社で働きました。その後に上京して東京の写真学校で勉強して、出版社の写真部に入れてもらって修行し、独立をしました。
――きっちり写真の勉強をしてから独立されたんですね! スナック大宮に興味を持ってくれたきっかけも教えてください。
私は大宮さんのブログ(2016年3月に更新終了済み)のファンだったんです。毎晩、寝る前に必ずチェックしていました。お仕事の報告があって記事を読めるのが楽しみ。ホームページに移行してもちゃんとお仕事報告をしてくださいね。
食日記に関しては、せっかくの料理をもっと上手に撮影すればいいのにな、と思っていました(笑)。大宮さん、料理をアップしすぎです! 料理を持ったお皿の縁ぐらいまでを含めて撮ると良くなりますよ。
――撮影アドバイスをありがとうございます。スナック大宮に遊びに来てみていかがでしたか?
大宮さんは意外と人当たりがいいな、と思いました(笑)。「いらっしゃい!」と笑顔で迎えてくれて……。二度目に参加したときにちゃんと顔と名前を憶えていてくれたのも嬉しかったです。
文章から垣間見えるお人柄は、ちょっと湿度があって卑屈だったりしますよね。私もダークな部分があるので、そんな大宮さんとは仲良くなれると思ったんです。男友達とは恋愛の話はしないのですが、大宮さんとはできそうだし、私のどこを直したらいいのかアドバイスをくれそうだと思いました。
――有効なアドバイスはできませんが、よかったらこのコラムを読んでください。モテる人とモテない人の違いについてひがみっぽく書いてあります。Yさんはいま恋人募集中なんですか?
はい(笑)。笑いと食事を共有できる男性とお付き合いしたいです。正直言って、スナック大宮で男性との出会いを少し期待していますよ。
もちろん、出会いはなくても食事会を楽しんで帰りたいです。先日のスナック大宮では学生時代の大宮さんをよく知っている方もいましたね。いろいろ話してくれるのがすごく面白かったです。
以前に大宮さんからもらったバッヂ(スナック大宮にて特に素敵だった人を毎回お一人僕が勝手に選出して「ベストオブスナック」として表彰しています)を自慢したのですが、反応が薄かった人もいたのが残念でした(笑)。スナック大宮は大宮さんのファンクラブですよね? ちゃんと大宮さんの文章を読んで、スナック大宮のことも好きだという人だけが集まってほしいです。それが共有できる人ならば、おしゃべりが上手でなくてもいいと思います。
メイキングものの撮影が好きだというYさん。がんばっている人を応援するのが心底好きなんだな、と感じるインタビューでした。
僕はスナック大宮のような飲み会を主催するのが好きでマメな性格なのですが、かなり「自分好き」な人間です。応援するよりも応援されるほうが好きなのですよ。
そんな僕の性質はスナック大宮に来てくれるような読者の人たちにはバレています。だからこそ、他人を応援することを自分の喜びとできるような心温かい大人の男女が集まるのだと思います。結果オーライですね。Yさん、ぜひまたスナック大宮にお越しくださいね!
※写真のスナック大宮バッヂは、喫茶スロース(スナック大宮@蒲郡の会場でもあります)の清水美智乃氏のイラストを羊毛フェルト作家の小林まりも氏が形にしてくれました。Yさん、バッグにつけてくれてありがとう!
著者プロフィール
- 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。
<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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