田舎暮らしは「逃げ場」がなくて息が詰まるって本当ですか?~地方移住組より愛を込めて(2)~

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 東京から地方に移り住んで気づいたことの1つは、「都会には逃げ場がいくらでもある」です。会社と自宅を往復する距離にも、多種多様な人が集まっている場がたくさんありますよね。大きな商業施設だけではなく、面白そうな個人商店もあるし、非公開のサロン的な飲み会も無数にあるでしょう。失って後悔しているわけではありませんが、魅力的なことには変わりありません。都会では、情熱とお金さえあれば、一人暮らしをずっと続けても寂しさを感じないのではないでしょうか。人がまばらにしかいない地方ではそうはいきません。特に僕のような寂しがり屋は、家族がいなければ楽しく生活していけないでしょう。かといって、ずっと家族と過ごしていると息が詰まります。わがままですね。でも、不機嫌になるよりは適当にガス抜きをして気分爽快で過ごほうが世のため自分のためだと思うのです。僕よりももっと「田舎」に住んでいる友人夫妻(写真)と語り合い、こんな記事を書きました。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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