大宮冬洋の「常連になりたい!」 第6回 小倉庵(東京都豊島区南大塚)

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 ウェブマガジン「冬洋酒」では月4本、取材記事を配信しています。その連載の一つである「大宮冬洋の『常連になりたい!』」の第6回は、東京の大塚駅から歩いて行ける場所にあるお蕎麦屋さんを紹介。家族経営の良さがにじみ出ているようなお店です。

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「30歳を過ぎたら、蕎麦屋で飲むことを覚えたらいいよ。美味しくて、静かで、良心的なお店が多いから」
 こんなアドバイスをもらったのは10年ほど前のことだったと思う。僕はNHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』で、「食べ物マニアーズ」という連載をしていた。いろんなマニアにその偏愛を語ってもらうコーナーでyukaさんという女性と知り合ったのだ。
 yukaさんは「蕎麦マニア」ではなく「蕎麦屋マニア」。酒と蕎麦をこよなく愛して、それを供する素敵なお店を食べ歩き、「つれづれ蕎麦」というブログに記録し続けている。
 当時、僕は30代前半。居酒屋で飲むことが多かった。yukaさんによれば蕎麦屋は家族経営のお店が多く、客の年齢層は高め。生ビールをがぶ飲みするのではなく、瓶ビールや日本酒で蕎麦前を楽しみ、蕎麦でしめるのが粋だ。こちらが会計を持たなければならない会食でも安心な値段で、静かな環境で良質な食事を味わうことができる。閉店時間は早めなのでダラダラと飲み続けることもない。
 yukaさんが「とっておきのお店」を教えてくれた。東京の大塚駅を出て「三業通り」という風情のある道に入り、5分ほど奥に歩いた左手にある「小倉庵」だ。とっておきと言っても入りにくい高級店ではない。いたって庶民的な雰囲気で、丼メニューも充実している。新聞を読んだりテレビを見たりしながら食事をしているおじさんおばさんも多い。これぞ古き良き東京の飲食店、という感じがする。

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著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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