三河湾で秋の鯛釣りへ

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写真:松山良浩

 年に何度か、釣り好きのご近所さんを頼って釣りに連れて行ってもらっています。先日は、市内の歯科医の方々に混じらせてもらって三河湾で鯛釣りへ。昨年は渥美半島の先端である伊良湖岬から出港したのですが、今年は逆の知多半島へ。5人で貸し切ってエサや仕掛け(針が付いている釣り糸)まで用意してもらって1人1万円。もちろん釣果は自分たちのもの。楽しくて健康的でリーズナブルで、家族にも喜んでもらえる趣味だと思います。
 今回は風が強かったので遠出はせず、港が見える場所で釣りました。僕は仕掛け(針が付いている釣り糸)をクチャクチャにしてしまうほどの下手なのですが、運だけはいいようです。鯛を釣りに行ったのにハマチ(ブリの幼魚)まで釣り上げてしまいました。その後、40センチ弱の鯛もかかってくれたので気分は上々。ビールも気持ちよく飲めました。6時間ほど釣らせてもらって師崎に帰港。この港町は思ったよりも栄えていて、釣りの後は丸誠という和食店で遅めの昼食をとりながら熱燗を楽しみました。
 他の人の釣果まで分けてもらっての帰宅後は魚たちとの台所での格闘が待っています。大小合わせて15匹ぐらいあるので、置き場所や段取りをまず考えました。そして、すべての鱗を取ってから今度はすべての内臓を除去。ハマチは三枚おろしにして、小さな鯛は頭も落としました。ハマチは刺身と漬けに、鯛は刺身、カルパッチョ、アクアパッツァ、塩焼き、煮つけなどで味わうつもりです。

開始から1時間ほどは釣果なしだったのですが、急に強烈な引きが来ました。左右に激しく暴れます。これは鯛じゃない!

開始から1時間ほどは釣果なしだったのですが、急に強烈な引きが来ました。左右に激しく暴れます。これは鯛じゃない!

船頭さんに「慌てなくても大丈夫」と言われて少し安心。針が外れないようにタモをつかってもらいます。

船頭さんに「慌てなくても大丈夫」と言われて少し安心。針が外れないようにタモをつかってもらいます。

ハマチを確保! 鯛よりはさばくのが簡単な魚なので余計に嬉しかったです。

ハマチを確保! 鯛よりはさばくのが簡単な魚なので余計に嬉しかったです。

50センチぐらいあるかな? 心臓がバクバクするほどの引きを体験させてくれました。

50センチぐらいあるかな? 心臓がバクバクするほどの引きを体験させてくれました。

本命の真鯛は4匹(ヘダイが1匹)釣れました。最大は40センチ弱。食べられる野生の生き物を捕まえるって原始的な喜びですね!

本命の真鯛は4匹(ヘダイが1匹)釣れました。最大は40センチ弱。食べられる野生の生き物を捕まえるって原始的な喜びですね!

釣果は山分け。僕の5倍ぐらいは釣っている名人たちのも分けてもらえます。狩猟民族の掟みたいな風景です

釣果は山分け。僕の5倍ぐらいは釣っている名人たちのも分けてもらえます。狩猟民族の掟みたいな風景です

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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