大宮冬洋の「常連になりたい!」 第2回 「COFFEE & BAGEL KINO」(愛知県西尾市吉良町)

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  ウェブマガジン「冬洋酒」では月4本、取材記事を配信しています。その連載の一つである「大宮冬洋の『常連になりたい!』」の第2回は、愛知県三河地方の田園地帯にある素敵なカフェレストランを訪れて、「店員さん」全員のお話を伺いました。有料コンテンツですが、冒頭のみ公開します。

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「道を転がってでも帰って来られる距離だといいよね」
 僕と妻はともに酒が好きだ。週に1日だけは休肝日を設けているけれど、基本的に夕食時は楽しく飲みたい。でも、あまり強くないので少し調子に乗っただけでベロベロに酔ってしまう。その後に電車で帰宅するのは危険だし、タクシーを多用すると懐が寂しくなる。定期的に通いたい飲食店は、愛知県蒲郡市の自宅か東京都江東区の仕事場に近いと嬉しいな。だから、どちらからともなく冒頭のセリフになる。
 今回紹介するのは愛知県西尾市吉良町にある「COFFEE & BAGEL KINO」。オーシャンビューならぬ「田んぼビュー」に恵まれた、センス溢れるカフェレストランだ。僕の自宅のある蒲郡に行くには山を2つぐらい越えなければならないが、妻の実家が徒歩圏内にあるため、飲み食いしているときの緊張感は極めて低くなる。いつもは妻の車で帰るけれど、2人とも飲みたい場合は、実家に泊まらせてもらえればいい。
 実は、6年前にもKINOを取材したことがある(記事はこちら)。当時のKINOは根木泰子さんと志賀祥子さんの姉妹(旧姓は牧野)で小さな工房でベーグル作りをしていた。不定期の手売りイベントの他はネット通販のみ。姉妹のどちらかが結婚や出産などで抜けたとしても続けていける形態で営業していたようだ。さらにその前の3年半は、西尾駅前の店舗を借りて「CAFE KINO」を経営していた。
 2016年の初夏に現在の店舗がオープンしたときは正直言って驚いた。KINOが位置するのはほぼ田園地帯。民家はちらほらとあるけれど、夜になれば真っ暗になるような場所だ。そんな立地で古い木造住宅(泰子さんたちの生家。立派な造りだ)を改修し、庭には美しい植栽を施し、看板商品のベーグルやコーヒーに加え、厳選したアルコール類やそれに合う料理も提供し始めた。固定電話すら普及していない国に、いきなりスマホの最新機種を持ち込んだぐらいの衝撃である。

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著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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