BRIDAL HILLS(東京都渋谷区)

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写真:2019年4月にBRIDAL HILLSを本格オープンした高橋さん。人材およびIT業界で培ったスキルを、会員へのカウンセリングに生かしている

先輩や知人の恋愛のお世話をしまくった日々
 婚活アプリが隆盛を極めつつある。20代30代だけでなく、今年で43歳になる筆者の同世代でも利用している人は少なくない。だからこそ、パリッとした精悍な風貌の高橋充さん(32歳)が結婚相談所を独立開業していると聞いて嬉しくなった。いろいろ聞いてみたい。
 高橋さんのキャリアはIT企業への新卒入社から始まる。名古屋の拠点で働いていて、プライベートでは先輩社員や知人の「恋活」のお手伝いをしていた。
「合コンを自分で開いたり、合コンに先輩を引っ張って行ったりしていました。印象的だったのは、ある人の送別会を開いたお店の女性店員さんと先輩をくっつけたことです」
 どうやったらそんな芸当ができるのだろうか。筆者には想像もつかない。仕事中の店員は確かに魅力的に映るが、声をかけて親しくなるのはハードルが高い。高橋さんには特殊なマッチングセンスと実行力があるのだろう。
「出会いというのは誰かが動かないと実現しません。この経験で人と人をつなぐことにやりがいを覚えました。ちなみに先輩はその店員さんとは別れてしまいましたが、今度は私の取引先の事務員さんとのご縁を結ぶことに成功し、今では幸せな結婚生活を送っています」
 4年後、高橋さんは転職して人材業界に入った。新卒採用や研修のコンサルティング業務である。そこで4年間「人に関わるスキル」を磨き、ITベンチャーに転じた高橋さんはいつしか独立開業を目指すようになっていた。
「名古屋での恋愛お手伝い経験、人に関わるスキル、そして会社経営の近くにいたこと。すべて組み合わさって独立心が芽生えました」

結婚相談所の意義は、マッチング後に成婚まで導くこと
 高橋さんが満を持して開業した結婚相談所BRIDAL HILLS。どの部分で他社と差別化を試みているのだろうか。
「マッチングさせるだけならばアプリでも可能です。結婚相談所の意義は、マッチングした後に成婚まで導いていくことだと思っています。それには人の力がどうしても必要で、うちの強みはそこにあります。例えば、対女性のコミュニケーションが慣れていない男性の会員さんと、相手の男性の恋愛スキルのなさばかりを見てしまう女性会員さんがいたとします。交際から成婚へと導いていくにはスキルと知識が不可欠です」
 BRIDAL HILLSは初回カウンセリングに力を入れている。会員一人ひとりの強みと弱みを分析し、婚活プランを立てていく。
「うちには女性スタッフもいるので、半日かけたデート講習も行っています。良かった点と改善できる点を細かく評価してお渡しするのです。また、お見合いのロールプレイングも行い、同じようにアドバイスをします。婚活塾ではなく、結婚相談所でここまでやっているところは少ないのではないでしょうか」
 初回カウンセリングでは、「なぜ結婚したいのか。どんな相手とどのような結婚生活をしていきたいか。そのためにどのような婚活をしていくのか」を確認する。婚活中にはお見合いや交際を断られてしまったりして「婚活疲れ」に陥りやすいからだ。
「婚活がうまくいかなかったときはマイナス思考になりがちです。成果を出すために待ち受けている道のりや困難をイメージして、対処法を事前に決めて書きとめておきます。ビジネスの世界ではプロセスビジュアライジングと呼ばれる手法で、論理的な方には特に効果的です。落ち込み過ぎず、一歩一歩前向きに進むことができます」

オシャレな白Tシャツ姿でインタビューに応じてくれた。高橋さん自身は独身。モテそうだが、「仕事に関わる異性を恋愛対象には見られない」性格なので公私混同の恐れなし!

オシャレな白Tシャツ姿でインタビューに応じてくれた。高橋さん自身は独身。モテそうだが、「仕事に関わる異性を恋愛対象には見られない」性格なので公私混同の恐れなし!

業界のイメージを前向きなものに変えていく
 クールに見える高橋さんだが、対面でのサポートを重視している。「幸せな結婚をする」というゴールを目指すための手段として、対面が最も効果的だと実感しているからだ。
「もちろん、手段は問いません。その方にとっての最短かつ適切なルートがLINEならばLINEを使ったサポートをプラニングにします。ただし、30分間の電話よりも5分間の対面のほうがコミュニケーションとして優れていると私は思っています。表情や声色までわかったほうがお互いの認識に齟齬が生まれにくいですし、ケアもしやすいからです。もし人のサポートが要らないのだとしたら、アプリで十分なので結婚相談所である意味がありません」
 淡々とした語り口調の裏側に大きな自信と意欲が見える高橋さん。夢も大きい。結婚相談所業界のイメージを変えていくことだ。
「この業界はまだまだわかりにくいと思うのです。恋愛できない人が利用するのが結婚相談所、という間違ったイメージも残っていますよね。実際には、とても意欲的な会員さんがいて、いまの時代に即したベストなパートナーを求めていたりします。あくまで会員さんの幸せな結婚実現を前提にしつつ、そんな新しい前向きなイメージを伝えていけたらと思っています」
 インタビュー中、若きヘッドハンターと話しているような気持ちになった。就職や転職においてはエージェントを活用することが一般的だ。同じように、優秀で自信のある人ほど高橋さんのようなプロに頼って結婚相手を探すことが当たり前になる時代がすぐそこに来ているかもしれない。(取材日:2019年8月8日)

※BRIDAL HILLSの問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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