婚活ハナコとタロウ(大阪府堺市)

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写真:高浩さんと貴子さんにはZoomで取材しました。補完し合っていることが伝わってくる素敵なご夫妻です

医療関係者の支援に特化した結婚相談所、大阪に誕生
 新型コロナウイルスの感染拡大とその対応により、医療関係者への感謝と尊敬の念が高まっている。危機的な状況で冷静に務めを果たそうとする姿は美しいしありがたいと筆者も感じる。
 ただし、彼らも一人の生活者である。プライベートの安定と充実があってこそ仕事に励めるものだ。医療関係者の多くは不規則な出勤形態にならざるを得ないが、「結婚したい」と思ったときに結婚できる世の中であってほしい。それには彼らの婚活を親身になってサポートしてくれる人が必要だろう。
 大阪府を中心に主として看護師の婚活を支援しているのが「婚活ハナコとタロウ」だ。代表の塩路高浩さんはWeb系の仕事に長く従事してきた経験がある。
「Webの仕事は今でも続けています。情報サイトを運営していたことがあり、婚活系情報の需要の高さは知っていました。一方で、Webの仕事ばかりやっていると疲れます(笑)。私もすでに40代半ばです。人の幸せに直接関われるような温かみのある仕事をやりたいなと思って結婚相談所を開業しました」
 会員を医療関係者に特化した理由は、パートナーである妻の貴子さんが看護師だからだ。貴子さん自身、30代半ばで結婚願望が高まり、婚活サイトに登録してすぐに高浩さんと出会うことができた。しかし、離婚歴のある高浩さんのほうは婚活パーティーなども含めて1年近くを婚活に費やした。
「途中、気分の波もありました。そんな私の場合、ちゃんとカウンセリングもして寄り添ってくれる結婚相談所のほうが向いていたのかな、と思うこともあります」

看護師として10年以上の実務経験を生かしたアドバイス
 昨年10月に開業したばかりの婚活ハナコとタロウ。夫婦で役割分担をすることにより、順調に会員を増やしている。
 ITに強くて筆まめでもある高浩さんは新規会員募集や広報を担当。一方の貴子さんは看護師として10年以上の実務経験がある。カウンセリングに訪れた看護師に就業何年目かを聞けば、仕事上の悩みやプライベートの過ごし方などおおよその見当がつくという。
「看護師は土日が休みとは限らず、長期休みも取りづらい職種です。夜勤もあるため、空き時間を探してお見合いを組まなければなりません。私はそのへんを理解してカウンセリングに臨むので、信頼関係を築きやすいのだと思います」
 高浩さんと貴子さんによれば、女性看護師は意外なほど男性医師とのお見合いを望まないらしい。職場で実態を見すぎているからなのかもしれない。一方で、「周囲が白衣ばかりのナースはスーツ姿の男性に弱い」とのこと。職業柄、コミュニケーション能力には長けた女性が多いため、ちゃんとお見合いができれば交際に発展することも多い。
「シフトで日程調整が難しいのは仕方ありません。それでも何とかやりくりをして時間を作れる方が婚活もうまくいくと思います。夜勤明けで疲れていても、仮眠をとってから夕方にお見合いをする、などの努力が必要です」
 時間を作るのは相手も同じことだ。例えば平日の夕方に会社員男性とのお見合いを組めたとする。貴子さんは会員の女性看護師にはこんなアドバイスを授けるようにしている。
「あなたは夜勤明けで大変だけど、お相手も仕事帰りで疲れているんだよ。わざわざあなたのために時間を作ってくれていることに感謝して、『お疲れの中、どうもありがとうございます』と最初に言いましょう」
 すると、相手も「こちらこそ、ありがとうございます」と応じてくれるかもしれない。お互いに第一印象が良くなるはずだ。

 貴子さんの看護師免許証。相手が望む限り、「どっぷり関わって」サポートするのが貴子さんの信条です。

貴子さんの看護師免許証。相手が望む限り、「どっぷり関わって」サポートするのが貴子さんの信条です。

成婚退会後のカップルの様子も気になって仕方ない
 余談になるが、筆者には男性看護師の友人がいる。清潔感もあり、朗らかな30代だ。仕事熱心で結婚願望もある人だが、今のところ婚約者は見つかっていない。個人的に応援したいので、貴子さんに助言を仰ごう。
「男性看護師は職場でモテますよ。ただし、バリバリ働く系の人はあまり受けません。特に女性看護師はお世話好きが多いので、ちょっとどん臭くてコテンパンに言ってもニコニコしているような癒し系の男性が求められるんです」
 なるほど。筆者の友人は礼儀正しくて愛嬌もあるけれど、仕事には真面目過ぎるほど真面目で、職場で後輩を厳しく指導することもあるようだ。それでは女性看護師が「世話焼き」を発揮する余地がない。貴子さんは他業種で探すことを提案する。
「その方の場合、心を癒してくれるような女性のほうがいいと思います。看護師は職業としてとても安定しているので需要は大きいはずです」
 筆者の個人的な質問にも身を乗り出すようにして答えてくれる貴子さん。成婚退会した後のカップルも、「喧嘩してないかな」などと気になって仕方ないという。貴子さんも根っからの世話焼き好きなのだ。
 高浩さんも開業1年を迎える結婚相談所業を大いに楽しんでいる。成婚が増えてきた段階で、「成婚者の集い」を催したいと意気込む。
「長くお付き合いしていきたいからです。その集いにはいま婚活中の方も招いて、幸せな様子を見せてあげてほしいと思っています」
 医療関係者は仕事では他人を支えて励ます日常である。ならば、婚活のときぐらいは優しい先達に甘えて応援してもらったらどうだろうか。婚活ハナコとタロウは、きっとそのために存在する。(取材日:2020年9月14日)

※婚活ハナコとタロウの問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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