サンマリー東京(東京都港区)

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写真:百貨店勤務が長かった蜂巣さん。エレガントな雰囲気の明るい女性です。Zoomでのスクリーンショットをお願いすると、即座にポーズを決めてくれました

百貨店で25年勤めた女性が相談所を開いた人間らしい理由
 様々な人生経験を目の前の仕事に生かせることが結婚相談所運営の醍醐味だと筆者は思う。逆に言えば、結婚相談所が提供する最大の「売り物」はカウンセラーの人柄と能力なのだ。カウンセラーに信頼や共感を覚えるからこそ、その助言に素直に耳を傾けられて、婚活の幅を広げて成婚に至りやすくなる。
 2019年11月にサンマリー東京を開業した蜂巣直子さんの前職は大手百貨店の法人外商営業部。航空会社や化粧品メーカーの制服など、企業からの大口注文を狙い続ける仕事である。
「窓口は各社の総務部などですが、その先にいる何千人、何万人の顧客のことを考えねばなりません。売れたら5億円だけど売れなかったらゼロ円だったりします。やりがいはあったけれど、顧客と取引先の板挟みなどもあってストレスの大きな仕事でした。結婚相談所はもっとシンプルで明快です。個人に丁寧に向き合って結果を出せばいい。人間らしい生活ができています」
 見るからに押し出しのいい蜂巣さん。きっと「できる営業」だったのだろう。25年間におよんだ百貨店の勤務経験は結婚相談所の開業に役立ち、勤め人の気持ちに寄り添うサービス開発にもつながっている。この点に関しては後述する。

「生涯のパートナー」との出会いはマッチングアプリ
  プライベートにおいては、蜂巣さんは苦い失敗経験がある。20代後半で結婚した相手と5年後に離婚したことだ。
「取引先の3代目でした。彼の経営する会社が傾いていたので、『私が支えよう!』と思っていたのです。その結果、倒産の処理後から前夫は働かずに家の中でボンヤリするようになってしまいました。私が男気を見せすぎたのだと思います。『がんばる私の背中を見ろ!』と働き続けた結果、振り返ってみたら彼はまったくついて来ていませんでした」
 失敗談を明るく話してくれる蜂巣さん。離婚した後、前夫は一流企業への再就職を果たして再婚をしたらしい。豪快な蜂巣さんとは恋愛はできても結婚生活を築く組み合わせではなかったのかもしれない。
 離婚してからは自宅のマンションを購入し、恋愛を思い切り楽しんでいたと振り返る蜂巣さん。40歳を目前にして「生涯のパートナー」が欲しくなって婚活を始めた。
「夫との出会いはマッチングアプリです。私はヘビーユーザーですが、ちょっと危ない目に遭ったこともあります。初回からホテルに連れ込まれそうになったり、しばらくお付き合いしていた人が氏名も勤務先も偽っていたり。ちなみに夫も『バツイチ』だとプロフィールに書いていましたが、実はバツ2でした(笑)」
 ただし、蜂巣さんは彼との初デートでその純粋さと本気度を見抜いた。この素晴らしい人を逃してはならない。次に会うときまでに他の交際相手候補にはお断りの連絡を入れ、彼にも伝えた。すぐに交際が始まり、1年弱で結婚に至った。

出会いの「創出力」とスピードではアプリが優れている
 マッチングアプリはひたすら自己責任の世界だ。上手に利用し、多様な人と出会い、交際を深めるか否かの判断をして結果は自ら引き受ける――。蜂巣さんにはそのための知力と強さがあるのだろう。
 そんな蜂巣さんは大手の結婚相談所との相性はあまり良くなかったようだ。36歳のときに入会したところ、担当のカウンセラーから「どうしてもっと早く入らなかったのか。36歳では市場価値がない」と言われてしまった。
「実際、私に申し込んでくれた同世代の男性はほとんどいませんでした。相談所に入ればなんとかなる、と思ったけれど玉砕です。プロフィールもお見合い場所も決まり切っているので個性が見えにくいとも感じました」
 蜂巣さんは、出会いの「創出力」とスピードではマッチングアプリのほうが優れていると実感。また、プロフィール作成やデートの場所設定も本人だけで行うため、お互いの「素」がわかりやすいと指摘する。
「だらしない服装でろくでもないお店を選ぶような人だったら、私のことをその程度にしか見てくれていない、と判断できます」

蜂巣さんのご自宅でのワンショット。「料理は私と夫の合作です。何の記念日だったか忘れましたが頑張って作りました」(蜂巣さん)

蜂巣さんのご自宅でのワンショット。「料理は私と夫の合作です。何の記念日だったか忘れましたが頑張って作りました」(蜂巣さん)

相談所の「安全」とアプリの「気軽さ」を組み合わせる
 再婚するタイミングで、25年間勤めた百貨店を早期退職した蜂巣さん。周囲からの後押しもあり、結婚相談所の開設を検討し始める。ここで営業部時代に鍛えた外交力を発揮。主要な結婚相談所の連盟に連絡をして、説明を聞きに行ったのだ。そして、「自分が婚活していたらどのデータベースを使いたいか」という視点でIBJに入ることを決めた。
 蜂巣さんがサンマリー東京で実現したいことは明快だ。「結婚相談所の『安全、信頼』と、マッチングアプリの『気軽さ、出会いの創出力』を組み合わせた、ハイブリット型の新サービス」である。
「アプリで危ない目に遭っても、私は職場での笑いのネタにしていました。でも、多くの女性は傷ついたりトラウマになったりしかねません。あくまで結婚をゴールにしつつ、彼女たちの安全と安心は守ってあげたいと思いました」
 一方で、業界最大のデータベースを持つIBJのシステムはできるだけ気軽に使えるようにした。お見合いの申し込み数は無制限として、お見合い料も無料に。プロフィールは一緒に考えて作成することで、個性を感じさせながらも「この人に会ってみたい」と思ってもらえるような内容を工夫している。
 開業してからそろそろ1周年。サンマリー東京は今のところ「活動開始1か月以内のお見合い実施率」が100%を誇る。確かにマッチングアプリ並みの出会い確率であり、しかも結婚相談所の書類審査とサポートがあるので安心だ。
 蜂巣さんが自らの婚活経験から生み出した「ハイブリッド型の新サービス」。アプリに押されがちな結婚相談所業界に活を入れてくれる気がする。(取材日:2020年10月12日)

※サンマリー東京の問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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