ラブラブーン~LoveLaboom~(東京都台東区)

36_marriage_arts_01_tokyo

写真:早稲田大学教育学部卒の嶋さん。Zoom画面越しでも明るいエネルギーが伝わって来るような女性です

本音で話したことが受け入れてもらえる喜びを取り戻す
 18年間のホステス経験を武器にして、「恋婚活コンサルタント」と結婚相談所を同時に営んでいる女性がいる。『彼に、思っていることを言えないでどうするの?』の著者でもある嶋かおりさんだ。
 ホステス時代も様々な男女の恋愛相談に乗り、合コンなどで恋愛成就のお手伝いをしていたという嶋さん。異性のことを知らない人が男女ともに多いと感じている。
「男性はゆるふわ系が好きで、よくしゃべる女性は好かれない、という思い込み。女性はオタクが嫌いで、お洒落にしないとダメだと信じている男性。全然違うよ、いろんな人がいるから決めつけない方がいいよ、とお伝えしています」 
 嶋さんが重視しているのは、固定観念や自己否定に縛られるのではなく、本音で話せるコミュニケーションを身に着けること。自己開示をしながら自然体で話したことが受け入れてもらえると、その相手に本当の意味でのときめきや安心感を覚えるからだ。
「誰もがモテたいので、取り繕って『外側の自分』を作ってしまいがちです。それでモテたとしても『この人は本当の私を知らずに言い寄って来ている』と感じてしまうでしょう。まずは自分の心を開くことが大事なんです。そうすれば、相手の言動が自分に響きやすくなります」

ときめく力が欠けている女性、モテる力が足りない男性
 楽しい婚活をモットーにしている嶋さん。苦しい婚活をしてときめきがない結婚をしても、その後の夫婦関係も苦しいものになってしまうからだ。
 嶋さんによれば、結婚するためには「モテる力」「ときめく力」「うまくいく力」の3つが必要だ。キレイでモテるのに結婚に至らない女性が少なくないのは、ときめく力が欠けているからだという。
「外側の自分を作ってしまい、日常生活でもワクワクしていないと、異性にもときめきにくいのは当たり前です。ちなみに私はいつも旦那さんにときめています(笑)」
 一方の男性は「根拠のない自信」がある人が多い。良くも悪くも取り繕わないのでときめく力には問題ないが、モテる力が身についていない。嶋さんのコンサルティングによってモテる力が向上すると、あっという間に相手を見つけて卒業していくらしい。
 モテる力とときめく力があれば恋人はできる。あとは「付き合っては別れる」の繰り返しから抜け出すだけ。うまくいく力、すなわちパートナーシップを構築する力の出番だ。
「私はここを教えるのが得意です。せっかく付き合ったのに、ちょっとした問題が起きるとすぐにネガティブにとらえて別れてしまう人がいます。ちゃんと向き合って話せば円満解決して関係が修復することが多いのに、気になることを相手に聞くことすらできないのです。行動できない理由を掘り下げて解消した上で、どういう風に話し合えばお互いの異なる価値観を理解し合えるのかを教えています」
 親しい人間関係における問題解決能力である。これがあれば「好きなのに別れる」ことがなくなり、結婚できる。「シンプルな話」(嶋さん)なのだ。

嶋さんの著書。「素のままで100%最高の関係になるルール」という副題が気になる。

嶋さんの著書。「素のままで100%最高の関係になるルール」という副題が気になる。

お見合いや結婚の「先」に焦点を当てると婚活はうまくいく
 恋婚活コンサルタントとして「自由恋愛」もサポートしている嶋さん。実際、結婚相談所マリッジアーツに入会する会員は約半数で、残りはマッチングアプリなどを使ってパートナーを見つけている。
「アプリのほうが見た目がカッコイイ男性が多いので、女性はアプリだけを使うことが多いです。特に、結婚相談所のシステムにトラウマがある人には相談所は勧めません。既婚者や遊び目的の男性も多いのは事実ですが、そういう人を見極めるポイントもちゃんと教えています」
 ただし、ネット上での1対1のコミュニケーションを積極的にできる人でないとアプリは向いていない。結婚相談所のシステムであれば、自分から申し込む努力をすればたいていの人はお見合いを組める。
「私はお見合いよりもお付き合いが大事だと教えています。結婚も同じです。結婚は通過点に過ぎず、『本音で話せる笑顔の夫婦』を目指してほしい。先のビジョンに視点を置くことで執着がなくなり、お見合いも結婚も楽になるからです」
 嶋さんの話を振り返えると、自分自身と向き合った上でパートナーと本音で話し合うことの大切さを再認識する。それが欠けていると、人間関係において同じような過ちを繰り返すことになる。嶋さんによれば、アプリで既婚者と付き合ってしまう人は、結婚相談所でも本心からは結婚を望んでいないような人を引き寄せがちだ。
 どんな場所で出会いを探すのかよりも、本音を上手に伝えられる自分になることが大事なのだ。良きパートナーシップはその先にしかない。(取材日:2020年11月12日)

※ラブラブーン~LoveLaboom~の問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ページ上部へ戻る