お見合いおじさんが聞く!その3

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イラスト:つぼいひろき

 僕の数少ない趣味の一つは「恋バナ」です。食事会を主催することも好きなので、独身男女の出会いの場をセッティングしちゃうこともあります。2014年の春からは「お見合いおじさん」になることを宣言して、その活動報告を日経ウーマンオンラインにて連載させてもらっていました。成婚率ゼロのまま連載は終了しましたが、我がオネット(大宮ネットワーク)メンバーのその後は気になりますよね。盟友のイラストレーターつぼいさんと一緒に、彼らを引き続き応援していきます!

***

男性に求めるのは若さ。精神年齢ではなく、見た目が若くないと恋愛できません

 男女それぞれ4人までを定員にお世話をしているオネット活動。女性メンバーには5つの共通点があります。美人、気配り上手、働き者、飲み食いが好き、大宮のことが(友だちとして)好き、です。そのまま僕の好みのタイプなのは仕方ないですよね。僕自身が好きになれない女性を他の男性に結婚相手として勧めることはできませんし、好きになれない女性を無償でお世話するほど僕は善人ではないからです。

 素敵なオネット女性たちには難点もあります。はっきり言って独身のままでも楽しく暮らしていけるので、恋愛感情を持てない相手と「妥協」してまで結婚しようとは思わないことです。婚活に最も積極的な古参メンバーである小島尚子さん(仮名、38歳)も、結婚相談所で出会った同い年の男性とお別れしたばかりだと教えてくれました。

「5回ぐらいデートをして、うちに来てもらったこともあります。でも、手もつながないまま終わってしまいました。いい人だったのですが、服装のセンスがちょっとおかしかったし、デリカシーも足りません。食事中に『おしっこに行ってくる』なんて言うんです。あのままデートを繰り返していたら、いずれプロポーズされて結婚することになったのだと思います。でも、私にはどうしても無理でした。私は割り切って結婚することはできないとわかりました」

 恋愛感情や好みのタイプを変えることは難しいし、異性として好きになれない人と夫婦になるのは苦痛でしかありませんよね。ただし、相手に求める条件が多すぎると自分でもわけがわからなくなるし、周囲としても「いい人」を紹介しにくくなります。尚子さん、譲れない条件を2つだけ言ってみてください。2つだけですよ。

 なお、「暴力を振るわない人」みたいな人間として当たり前なことは条件に入れる必要はありません。暴力的な男性なんて僕の友人知人には一人もいないし、いたとしても女友達に紹介することは絶対にありません。

 ここで挙げる条件は、「トヨタ系企業の正社員であること」みたいなわがままでいいのです。社会的地位や収入は結婚生活に必要ですし、有名企業の一員であることに性的な魅力を感じる人もいますよね。

「1つ目は決まっています。ごはんを一緒においしく食べられること。私の中では食がとても重要だからです。好き嫌いが多かったり、サプリで食事を済ませるような人は無理ですね。できればお酒を飲める人がいいな。飲める人のほうがおいしいものを知っている確率が高いからです」

 1秒も迷わずに「飲み食い好き」を挙げるところ、偏っていていいですね! 僕も大いに共感します。偏食気味の人とは共同生活をしたくないし、食いしん坊な女性はそれだけでちょっと好きになってしまうからです。尚子さん、もう1つの条件は何ですか?

「うーん、迷います。でも、正直に言いますね。若さ、です。精神年齢ではなく、見た目や雰囲気が若いこと。同世代でも老け込んでいるような人はダメです。若々しい外見の人なら3歳上ぐらいでもかろうじて大丈夫ですが、できれば年下がいいですね」

 僕は衝撃を受けました。尚子さんがイケメン好きであることはうすうす気づいてはいたのですが、2番目に重要な条件に「若さ」を挙げるとは思っていませんでした。2年前、僕は尚子さんに12歳年上の高学歴高収入男性を紹介したのですが、方向性がまるっきり間違っていたことになりますね……。

 現在、尚子さんは飲み屋で女友達が「逆ナン」をした9歳年下の男性と遊んだりしています。すでに手をつないじゃったりしているそうです。楽しいのはわかりますけど、結婚に至る可能性は限りなく低いですよね。遊んでいる28歳男性は、美人とはいえ9歳年上の女性と結婚しようとは思わないからです。親からも大反対されるでしょう。

 しかし、僕がするべきこともようやくはっきりしました。見た目が若くて飲み食い好きな30代後半の独身男性を探すことです。高学歴や高収入でなくてもいいし、尚子さんはいま住み働いている愛知県から出ることも厭いません。意外と見つかるかもしれません。その男性が尚子さんを好きになって結婚の決断ができるかは別の話ですが、とにかくお相手を探す努力をしましょう。僕、がんばります!

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
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