昨日までの連休は、広島県尾道市と愛媛県今治市を島づたいに結ぶ「しまなみ海道」で過ごしました。昨年の3月に初めて訪れて、美しい景色と美味しい料理(特に鯛)のファンになってしまったのです。宿は大島の「千年松」で連泊させてもらい、観光は主に大三島を回りました。大山祇神社の神々しさ、宝物館の武具の豊富さはすごいです。
でも、今回の一番の出会いは「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」。建築のことはよくわかりませんが、大三島を建築やデザインの力でより魅力的な島に変えていこうという取り組みに感銘を受けました。東京の学生をたくさん連れて行き、地元の人たちと一緒に自主性を発揮してもらうことで、上からではなく横から目線のプロジェクトを同時並行でじっくり進めているようです。ミカン畑の放棄農地をブドウ畑に変えてワインを作り、さらにレストランや宿泊施設も併設するという試みには「一口乗りたいな」と思いました。
伊東豊雄さんの著書も2冊買い、興奮しながら読み進めています。土地ごとの自然と歴史を重視した建築を目指しているようです。その姿勢は、建築だけではなく様々な分野に通じるもので、ゆっくりとしたペースで社会を変えていくのではないでしょうか。都市と地方が上下関係ではなく並列関係になり、それぞれ異なる価値を発揮し、全体として豊かで複層的な日本社会を実現する時代がもう始まっている気がします。
著者プロフィール
- 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。
<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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