できるだけ遠くの読者に会いに行く 第3回 松本剛さん(岐阜県飛騨市古川町)

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 ウェブマガジン「冬洋酒」では月4本、取材記事を配信しています。その連載の一つである「できるだけ遠くの読者に会いに行く」の第3回は、飛騨市古川町にお住いの男性(写真の人)を訪ねました。すごい山奥…! 記事の冒頭は以下の通りです。

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 森という海原をバスの形をした船で進んで行く――。岐阜県の最深部である飛騨高山へと向かう道中で、こんなイメージが頭に浮かんだ。それほど山深い。バスは高速で走っているはずなのに1時間以上も同じような緑の風景が続く。徒歩しか手段がなかった時代は、飛騨高山は「絶海の孤島」だったはずだ。
「飛騨も高山もむしろ富山文化圏です。富山湾の幸が入るので、海魚も意外なほど新鮮で美味しいですよ」
 飄々とした口調で僕の固定概念を打ち破ってくれるのは、今回の「できるだけ遠くの読者」である松本剛さん(42歳)。NAVITIMEで確認すると、確かにその通りだ。名古屋駅から高山駅までは特急「ワイドビューひだ」を使っても2時間半で、料金も5500円ほどかかる。一方、富山駅から高山駅からは同じ特急で1時間半。料金も3000円弱だ。
 道路状況も同じなのだろう。高山市や飛騨市の人々は、週末の買い物や遊びでも岐阜市や名古屋ではなく、日本海側に向かうらしい。僕は愛知県蒲郡市に住み始めて7年を過ぎた。いつの間にか名古屋を中心に東海3県を捉えていたようだ。反省しなければならない。地域住民にとっては行政区分などよりも利便性のほうが大切なのだ。
 ちなみに今回は予算の都合上で、行きは岐阜駅から帰りは名古屋駅まで高速バスを使った。料金は片道3000円ほど。電車を使うよりも往復で5000円も違う。揺れるので本を読むのは辛いけど、延々と続く森を見飽きて寝てしまえばいい。

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著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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