ジャストフィットパートナーズ(千葉県柏市)

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写真:岩立さんの自宅兼事務所にて。お化粧前でもこの美貌!

証券会社OLからの新規就農。ある女性の体当たり人生
 千葉県柏市の農業地帯にある立派な一軒家にお邪魔している。「今日はまだ眉毛を描いていません」と笑いながら対応してくれるのはジャストフィットパートナーズ(以下JFP)の岩立友紀子さん。この自宅を拠点にして結婚相談所を始めるに至るまでには、自らの経験が強く影響している。
 東京都葛飾区で農業とは無縁に育った岩立さんは、大学卒業後は大手の証券会社に就職。しかし、すぐに金融の仕事に疑問を感じて農家を志すようになる。退職後、九州の農業法人での研修を経て、2012年に千葉県で新規就農。4反(約4000平方メートル)の畑を借り耕し始めたが、経験の浅い女性一人では経済的にも体力的にも厳しいのが現実に突き当たった。
「1年目は手当たり次第、100品目もつくりました。秋冬野菜はほとんど失敗し、収穫物はゼロに等しかったです」
 なんとか収穫できた野菜をスーパーやマルシェ(直販市場)に販売したが、売り上げは150万円程度。設備投資を差し引くと赤字だった。
 それでも体当たりで農業に取り組み続ける岩立さんを周囲のベテラン農家たちは放っておけず、様々な人が手を差し伸べてくれた。その一人が現在の夫だった。

農家と結婚して田舎暮らしをしたい女性を広く募る
 2014年の夏に結婚。岩立さんは農業を続けつつ、自分の経験と人脈を生かして働くことを思い立つ。そして作り上げたのが、嫁不足に悩んでいる農家と田舎暮らしがしたい女性をつなぐ婚活サイト「Raitai」だ。
「女性が新しく農業をやりたかったら農家の嫁になればいい、とよく言われます。私も農家に嫁いで幸せになれました。同じ敷地に建ててもらった新居と優しい(義理の)両親が好き過ぎて、夫とケンカしても家出できないぐらいです(笑)」
 しかし、行政やJAがやっている婚活事業は集客の方法があまり上手ではないと岩立さんは指摘する。
「広報誌やチラシで告知するだけなので、隣の自治体のJA職員に人数合わせで来てもらったり……。私がサイトを作って、農家と結婚したい女性を広く募る意味があると思いました」
 ただし、サイトだけでは実態がないと思われてしまう。岩立さんは少人数の婚活イベントも実施。自宅を開放し、15時~21時という長時間に渡ってじっくりと交流できるようにした。
「農家の男性は人と話すことに慣れていないので、大人数でのパーティーで短時間のフリータイムを設けても自分をアピールできません。私のイベントでは、女性にも興味を持って来てもらえるように占いや料理の時間を作ったりしています」

6歳上の旦那さんとブロッコリー畑の前で記念写真。いい笑顔です

6歳上の旦那さんとブロッコリー畑の前で記念写真。いい笑顔です

「本気で結婚したいなら結婚相談所が一番効率的」
 サイトやイベントを通して、様々な人からの問い合わせが増えるようになった。岩立さんは知人が経営していたJFPを引き継ぎ、結婚相談所の運営にも乗り出す。農家の男性や農家に嫁ぎたい女性に限らず、縁がある人に会員になってもらっている。そして岩立さんは「本気で結婚したいのであれば結婚相談所が一番効率的」だと確信したと語る。
「恋愛からの結婚は手間がかかります。でも、結婚相談所ではそれを凝縮して経験してわかりやすい結果を得られるのです。相手が独身かどうかなどを確かめる必要もないし、交際したら3ヶ月をめどに結婚の意志を確認するシンプルなルールもあるので、煮え切らない態度をとられる心配もありません。年齢を重ねると恋愛相談ができる友だちが減ってしまいますが、結婚相談所にはいつでも相談できる仲人がいます」
 取材時点で31歳と抜群に若い岩立さんだが、年上の会員に対しても下手な遠慮はしない。最初の面談で、結婚に何を求めているのかを時間をかけて聞き出して明確にする。
 例えば、男性に「頼りがい」と「何でも受け入れてくれる柔軟性」の両方を求めている女性会員には、男性像にブレがあると指摘。柔軟性のある男性は頼りがいはなく収入も低い傾向があるが、共働きならば楽しく結婚生活ができるのでは、などと提案する。
「自分の好みではなく、お母さんの意向ばかりを気にしていた会員さんには、『私は人が明日死ぬ確率は50%だと思う。あなたのお母さんも明日死ぬかもしれない。そのとき、一人でどうする?』と言ったところ、結婚する気持ちになってくれました」
 やや強引なアドバイスである。しかし、何事も行動優先で、がむしゃらに人生を切り拓いてきた岩立さんに言われると不思議な説得力がある。考えても答えが出なかったら行動してみる。失敗したら少し反省して、次の行動に活かせばいい――。JFPはとにかく前向きな結婚相談所なのだ。(取材日:2018年11月5日)

※ジャストフィットパートナーズの問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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