ラウレアマリッジ吉祥寺(東京都武蔵野市)

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写真:「結婚してからお互いのいいところをどんどん見つけ合える」とお見合い結婚の良さを説く佐藤さん。話しやすい人です。

カウンセラー(仲人)が間に立ってくれる結婚相談所の利点とは

 44歳の女性。離婚歴あり。中学生の子どもと2人暮らし。婚活の場においてはかなり不利な立場に置かれるスペックだ。ラウレアマリッジ吉祥寺の佐藤優さんは、この条件で結婚相談所に入会して1年後には現在の夫と出会って結ばれることができた。
「この上ない人と結婚できたと思っています。結婚してから7年間でケンカをしたことはありません。軽い言い合いになることはありますが、話し合ってお互いが相手の意見を受け入れられるからです」
 婚活中の読者のためにも、「佐藤さんの再婚は奇跡だった」とは言いたくない。なぜなら、佐藤さんは結婚相談所を介して10人もの男性とお見合いすることができ、その中で最も誠実そうで自分と相性が良さそうな男性を選んだからだ。
 婚活アプリなどとは異なり、結婚相談所の場合はカウンセラー(仲人)が必ず付く。大半の結婚相談所は「連盟」と呼ばれる会員情報共有システムに入っているため、会員は自由にシステムを使って異性の情報を検索してお見合いを申し込むことができる。これは婚活アプリと似ている。
 結婚相談所の利点は、プロであるカウンセラーが間に立ち、「この人はどうですか? あなたの条件とは少し違うけれどいい人そうですよ」と勧めてくれたり、お見合い後もあれこれとフォローしてくれることにある。相手に言いづらいことは上手に伝えるのもカウンセラーの役割である。
 佐藤さんの場合、相手側のカウンセラーのちょっとしたミスと思いやりのおかげで夫と縁をつなぐことができた。
「なぜか私が2回もお見合いを申し込んだことになっていたんです。夫は埼玉在住だったので東京の私とのお見合いを渋っていたようですが、『2回も申し込んでくれたのだから会ってみたら?』と先方の仲人さんが説得してくれました」

いろいろな人と会い、自分が本当に大事にしているものを見つけていく

 佐藤さんと結婚相談所も「ご縁」で結ばれた関係だった。30代半ばで離婚をして、働きながらも子育てに集中し、ようやく一息ついた40代半ば、たまたま知り合った人が仲人業を営んでいたのだ。
「結婚なんてこりごりと思っていたんです。でも、その仲人さんがとてもいい方だったので、1年限定で活動してみることにしました。すぐに始められたわけではありません。当時、私はプライベートがごたごたしていたからです。それでも『落ち着かれた頃に会いましょう』と言ってくれました。私のことを一番に考えてくれたのが良かったのだと思います」
 自らの経験を後進のために生かそうと結婚相談所を始めたのが2年前。佐藤さんも「婚活している人を最優先に考える」方針を貫いている。比較的低価格で、お見合い料は無料なのにお見合い申し込みは無制限なのもそのためだ。
「私は『妥協』という言葉を婚活で使うことは嫌いです。いろいろな人とお見合いをして、自分が本当は何を大事にしているのかを見つけてほしい。そのうえで『どんな点ならば相手とすり合わせができるのか』を探すのが婚活だと思っています」
 佐藤さん自身、結婚相談所に入会した当初は、相手の条件に「年収700万円以上、都内在住、大卒以上、2歳ほど年上、175センチ以上」を掲げたと振り返る。しかし、お見合いをしていると、そんな独身40代男性はほとんど存在しないことを知った。同時に、自分は高身長などよりも誠実な男性を強く求めていることにも気づいた。
「自分の許容範囲を少しずつ広げて、お互いにすり合わせができる人を見つけてほしいと思います。ただし、婚活する期限は決めたほうがいいでしょう。あまりに長くなると、相手のここがダメあそこがダメと感じるようになりがちだからです」
 婚活の評論家になる前に、ご縁を生かして幸せになることが先決なのだ。

「大の猫好き」を自認する佐藤さん。一貫して保護猫を飼育しています。

「大の猫好き」を自認する佐藤さん。一貫して保護猫を飼育しています。


プロ同士が「手組」をするプロフィール交換会のメリット

 低価格で丁寧なサポート以外にも佐藤さんには「売り」がある。連盟の枠を超えた様々な「プロフィール交換会」に、月2回以上のペースで参加をしていることだ。
 ここで連盟のメリットとデメリットについて触れておく。現在、日本国内の結婚相談所の大半は数社の連盟のいずれかに参加している。つまり、同じ連盟に入っている結婚相談所で出会える異性は同じになってしまう。優秀かつ熱心な結婚相談所の場合は、自分の会員のために「掘り出し物」をカウンセラーが見つける努力をする。ただし、データベースが同じなので限界はある。
 佐藤さんが参加しているようなプロフィール交換会は、異なる連盟に入っている結婚相談所の仲人同士でお互いの会員情報を見せ合ってお見合いを組んでいる。連盟の限界を克服すると同時に、プロ同士が会員の相性を探り合うのだ。
「正直なところも含めてアピールし合います。例えば、『ちょっと面食いなんです』とはご本人は言いにくいですよね。でも、私たち仲人なら言えます。『それなら、うちのこの方はどうですか。美人さんですよ』なんて応じてもらえることもありますから」
 佐藤さんはこのプロフィール交換で成婚実績を上げている。既存の交換会だけでなく、信頼できる結婚相談所とは個人的に連絡を取り合い、お互いの会員がお見合いできないかを常に探る日々だ。これが「手組」であり、経験と人脈を重ねながら直感を磨いている結婚相談所の真骨頂といえるだろう。
 以前はパソコン講師を20年間も務めていたという佐藤さん。優しさと結果重視の合理性を併せ持った人物だと感じた。(取材日:2020年9月9日)

※ラウレアマリッジ吉祥寺の問い合わせ先はこちらです。
※本記事は結婚相談所比較申込サイト「こんかつ山」で掲載していたものです。サイトの閉鎖に伴い、関係者の許可を得て、本ホームページに転載します。記事内容は取材当時のものです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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