- 2017-9-1
- 読んで得した新刊(「月間読書録」改題)
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以下、先月分の読書録です。
〇角田光代『キッドナップ・ツアー』/〇ルドガー・ブレグマン『隷属なき道』/〇藤沢周平『ささやく河』/〇山田昌弘『結婚クライシス』/☆田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』/☆邱永漢『食は広州にあり』/☆田中宇『米中逆転』/〇魚住りえ『聞き方の教科書』/☆池波正太郎『剣客商売』/〇柴門ふみ『結婚の嘘』/〇リチャード・A・ムラー『文系のためのエネルギー入門』/〇柚木麻子『その手をにぎりたい』/〇ウィリアム・ソウルゼンバーグ『捕食者なき世界』/〇トクヴィル『アメリカにおけるデモクラシーについて』(〇は初読、☆は再読)
経済的には豊かでない家庭で育った身として、貧困解決に関する本をときどき熱心に読みます。湯浅誠『反貧困』、ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る』などです。自分自身が何かボランティア活動をしているわけではないのですが、投票の際には参考にしたいと思っています。実感として、最低限のお金があることで乗り越えられる局面は少なくありません。もしそれがなければ、悲惨な貧困の深みにはまってしまい、結果的には社会全体にも悪影響を及ぼすと思うのです。ベーシックインカム(最低限の生活費を全国民に配布する制度)の有効性を理知的にかつ熱く説いた本書には大いに共感しました。
著者プロフィール
- 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。
<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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