杉原淳一、染原睦美『誰がアパレルを殺すのか』など

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以下、先月分の読書録です。

〇中島弘象『フィリピンパブ嬢の社会学』/〇司馬遼太郎『花神』/〇寺島実郎『ユニオンジャックの矢』/☆内田樹『知に働けば蔵が建つ』/〇『浅田次郎と歩く中山道』/〇白河桃子、是枝俊悟『「逃げ恥」にみる結婚の経済学』/☆エマニュエル・トッド『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる』/〇酒井順子『裏が、幸せ』/杉原淳一、染原睦美『誰がアパレルを殺すのか』/☆田辺聖子『人生は、だましだまし』/〇『川端康成初恋小説集』/〇吉田類『酒は人の上に人を造らず』/〇宮部みゆき『初ものがたり』(〇は初読、☆は再読)

表題作は、話題のビジネス書ですね。確か稲盛和夫氏の言葉に「値付けは経営」がありますが、アパレルの値付けは怠慢と傲慢の産物であることが本書を読むとよくわかります。消費者からはとっくに見破られ、その隙をファストファッションやネットに突かれ続けているのが近年の状況です。他人事ではありません。高く売りたいのであれば、それだけの付加価値を作る経営努力を怠ってはいけないのですね。他山の石としたいです。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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