写真:深セン市は東京都並みの巨大な人口を抱えつつ、65歳以上の人口はわずか2%。異常に若くて変化のスピードが速い都市です。
若い頃に深センの工場で半年間ほど働いていた経験がある妻。そのときにお世話になった人へのお礼参りと、変化の激しい深セン・香港の定点観測を兼ねて、毎年訪ねているそうです。途中から僕も同伴させてもらうようになり今年ですでに7回目です。
今回は、中国に入国する際に両手のすべての指紋を収集されたことにまずびっくり。日本の警察にだって指紋を取られたことがないのに……。なんとか入国し、キャッシュレス化と監視社会化を急速に進めながら経済発展する深セン(わずか1年で見違えるほど街が立派かつ清潔になる!)に圧倒されました。
深センからボーダーを越えて香港に行くと、現金やクレジットカードが普通に使えてホッとします。変化も深センほどは激しくないと感じました。歴史も大事にしている街並みは、人間味を感じますよね。落ち着いて楽しめるのはやっぱり香港だけど、年に一度は深センを訪れて「良くも悪くも近未来社会」を体験するのはいいことだなと思った旅でした。
著者プロフィール
- 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。
<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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