大宮冬洋の「常連になりたい!」 第3回 アジア食堂「ぷあん」(東京都杉並区西荻南)

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 ウェブマガジン「冬洋酒」では月4本、取材記事を配信しています。その連載の一つである「大宮冬洋の『常連になりたい!』」の第3回は、東京都杉並区西荻南のアジア食堂「ぷあん」を訪ねました。僕にとってはほとんど実家のようなお店です。有料コンテンツですが、冒頭のみ公開します。

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「大宮さんは常連じゃない。家族の一員だよ」
 こんな嬉しいことを言ってくれる飲食店が東京にある。中央線の西荻窪駅から徒歩5分ほどのアジア食堂「ぷあん」だ。
 埼玉県出身の亀川さん(通称は梅さん。49歳)とタイ北部出身のレノーさん(59歳)の2人が2003年の冬から経営しているこのお店。僕はぷあん開店の1年後から通い続けている。関係は確かに浅くない。
 男女関係と同じように、客と店にも相性があると僕は思う。こちらが気に入って何度利用しても何となく嫌われていると感じる店もあれば、2度目ぐらいから早くも親しみを覚え合うような店もある。できれば後者の常連になるほうが客も店も幸せになれるだろう。
 ぷあんを好きになったのは、梅さんが僕と同じく埼玉県所沢市生まれだからではない。生真面目さとゆるさが同居し、一流ではなく俺流を志向するような独特の雰囲気に居心地の良さを覚えたからだと思う。
 僕は独身時代の足かけ8年間は西荻(「西荻窪」は駅名で、地名は西荻)に住んでいた。住み始めて半年後ぐらいに先輩ライターが始めた『西荻丼』というフリーペーパー作りの社会人サークルに参加し、1年後には2代目編集長を拝命した。いわゆる「中央線文化」が濃厚な西荻という町との相性も良かったのだと思う。

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著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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