スナック大宮お客さんインタビュー#12

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写真:スナック大宮になぜかキンカンを差し入れてくれたKさん。素敵な変わり者です

 愛知県の蒲郡市に来たことはありますか? 僕が2012年の夏から住んでいる町です。一部の若い人にはラグーナテンボスというテーマパークが有名ですが、僕にとっての蒲郡は駅前の自宅マンションから徒歩20分圏内のみ。小学生並みの地元感覚ですね。

 そんな「わが町」にお気に入りのコーヒーショップがあります。駅から徒歩2分の「喫茶スロース」です。自宅にいるときは毎日のように通っていますよ。定休日である月~水曜日はどこに行けばいいのかわからないぐらいです。

 独身時代に住んでいた東京・西荻窪で始めたスナック大宮。このスロースでも開催させてもらっています。東京に比べるとリピーター率が高いのが特徴で、常連さん同士で飲みに行ったりもしているそうです。まさにスナック!

 先月のスナック大宮@愛知・蒲郡に来てくれた会社員のKさんも二度目のご参加。スナック大宮の魅力を語ってもらいました。

 

――昨年の11月に初参加してくれましたね。スナック大宮を知ったきっかけから教えてください。

 私は学生時代から繊維業界に関心があります。大宮さんの著書『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』を読み、ホームページを拝見し、メルマガに登録しました。

――参加してどんな感想を持ちましたか? また来てくれたということは楽しかったんですよね?(笑)

 はい。他の参加者と普通に会話が続くことが印象的でした。婚活で出会う女性とは話が途切れてしまうことが少なくありません。スナック大宮にはコミュニケーション能力が高くてキレイな女性が多いですね。私は工場管理の仕事なので職場の人間は20人中19人が男性です。同世代の女性と話す機会はほとんどないので、スナック大宮はとてもありがたい場だと感じています。

――Kさんは確か看護師さんの婚約者がいましたよね? 浮気しちゃダメですよ(笑)。でも、いろんな女性と感じ良く会話ができることは結婚してからも大いに役立つと思います。コミュニケーションの練習場としてもスナック大宮を使ってください。

 東洋経済オンライン「晩婚さんいらっしゃい!」など、大宮さんの記事が共有の話題としてとっかかりになるので、会話がしやすいなとも感じています。会話が始まれば、あとはそれぞれの得意分野について話せばいい。前回のスナック大宮ではマンガに詳しい方もいました。

――Kさんの得意分野は「漂白」らしいですね。変わっているな……。

 高校時代に部活で野球をやっていて、ユニフォームを自分で洗っていました。以来、夜に洗濯するのが習慣になったんです。洗濯はストレス解消にいいですよ。私がこだわっているのはシャツや下着、ハンカチなどの白を際立たせること。酸素系の漂白剤と重曹と粉末洗剤を入れた熱湯につけて24時間おきます。それから洗濯機にかけると、たいていの汚れは落ちますね。熱湯を使うのは「煮洗濯」という方法の一つです。それでも落ちない汚れ、例えばボールペンの汚れなどには特殊な洗剤を使い、洗い方も工夫します。私は実家暮らしですが、洗剤は10数種類持っていますよ。落ちない汚れはない、と思っています。

 

 僕は映画観賞と会食ぐらいしか趣味がありません。一人で映画を観るときも「カッコいい主人公みたいになった自分」を妄想しています。こうして一人で文章を書いているときも、読んでくれている人と対話している感覚です。つまり、僕は常に人間関係の中で生きています。そんな自分にうんざりしているわけではありませんが、ちょっと息苦しさを感じることもあります。たまには人間関係や自我を忘れてしまいたい。

 だからこそ、Kさんのようにモノや行為に没頭できる人にかすかなコンプレックスを抱くのです。洗濯に夢中になれるなんて羨ましいし、洗濯方法について熱心に語っているときのKさんは清々しい。またぜひ来てほしいお客さんの一人です。結婚したら、奥さんの大事な洋服を完璧に洗ってあげてくださいね!

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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