スナック大宮お客さんインタビュー#9

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 愛知県におけるスナック大宮は、蒲郡駅前のコーヒーショップ「喫茶スロース」の2階を借りて開催させてもらっています。特徴としては、スロースのお客さんがスナック大宮にも興味を持ち、僕のメルマガに登録してくれるケースが多いこと。本や音楽、映画が好きな文化系のお客さんが多いので、「ライターの読者交流会」にも反応しやすいのだと思います。

 岐阜県にお住いのFさんもその一人。スロースの他にも「竹島ファンタジー館」などに足しげく通っている蒲郡フリークの女性です。第7回に登場してくれたAさんに引き続き、健康的な色気を漂わせています。スロースのお客さんには素敵な女性が多いのはなぜだろう。インタビューにも快く応じてくれました。

――スナック大宮を知ったのはやっぱりスロースの紹介ですよね。

 はい。昨年の夏ごろに恋人と一緒にコーヒーをいただいていたとき、(店主の)美智乃さんから「こんなイベントがありますよ」と教えてもらった記憶があります。そのときは大宮さんのことを何も知らなかったので、右から左へ聞き流しちゃいました(笑)。

――でしょうね(笑)。

 その後、たまたまスロースの座席で大宮さんが近くに座っていたことがありました。印象は特にありません(笑)。でも、大宮さんのメルマガや記事を読むようになってからは、どんな風にお話をするのか、どんな考え方をするのか、がとても気になっています。

 すごく面白いと思った記事は、40歳男性のモテたい気持ちを赤裸々に書いたものです(現代ビジネス「40男が陥りがちな哀しきモテ錯覚」)。こんなことまで書いちゃうんだ!と思いながら読みました。男の人は自分の弱い部分を見せたがらないものだけど、実際は女々しいところもあるんですよね。ホッとした気持ちになり、大宮さんを近くに感じて、一度会ってみたくなりました。

――いま思い出してもかなり恥をさらした記事ですが、Fさんのように優しい目線で読んでくれる方がいれば本望です。実際、僕に会ってみて何を感じましたか。

 私は心理学を勉強してきたので、人の行動や言葉を観察し分析する癖があります。大宮さんの印象は、「人見知りなんだろうな。でも、人とコミュニケーションしようとがんばっているし、いろいろ気を使っている。言葉にして誉めようとしている。人と話すことは苦手だけど人嫌いではないんだろうな」です。

――うむむ。鋭いですね。僕は自意識過剰なので他人からの評価が気になるし、頭と舌の回転も遅くておまけに鼻づまりなので「何を言っているのかわからない」と言われることがよくあります。でも、人と関わっていたいんです……。話は変わりますが、Fさんはスナック大宮に連続して2回参加してくれましたね。最後に、スナック大宮の面白さを教えてください。

 参加者の皆さんには、「大宮さんの記事」という共通の話題がありますよね。さきほど私がご紹介した記事も「私も読んだ!」という方がいて嬉しかったです。そこから話が広がりました。男性の方が「僕の恋愛観はちょっと違ってね~」といろいろ話してくれたり。もちろん、女性ともたくさんお話ができますよ。次回は彼とカップル参加できたらいいな、なんて思っています。

 

 色っぽい女性には「男性のどんなところに色気を感じますか?」なんて聞いちゃいます。もちろん、今後の参考にしたいから。Fさんによれば、既婚男性の場合は結婚指輪をしているほうが良いそうです。

「独身の男性だったらガツガツしているように思われかねない言動でも、結婚指輪をしている男性ならば『そういう興味があるわけじゃない』という暗黙の了解がありますよね。女性はそこに落ち着きを感じて、惹かれたりするんです。特に、40代50代の男性は指輪をしていたほうがモテやすいと思いますよ」

 結婚式の翌日から結婚指輪を一度もしていない僕。独身者のふりをして合コンに参加、なんてしていませんよ。結婚指輪は「飼い犬の首輪」みたいなイメージがして嫌なだけです。妻も同意見。ただし、彼女自身は指輪をしています。「田舎にいると30過ぎた女性が未婚だとあれこれ言われてわずらわしい。結婚指輪をはめられただけでも結婚した意義がある」とのこと。他にも意義を感じてくれていることを祈るばかりです。

 Fさんの話を聞いて、結婚指輪をしている男性に対する認識を少し改めました。「他の女性の所有物」だからこそ安心して一時的に借りたくなっちゃうのでしょうか。うーん、いやらしい! 僕、こういう話が大好きです。

 ちなみに、Fさんの恋人は11歳年上の独身男性。僕とほぼ同い年というのが嬉しいな……。いろんなことを知っている彼。車はいつも安全運転なところに「大人の落ち着き」を感じ、2人きりでいるときはちょっと子どもっぽくて可愛かったりするそうです。完璧ですね! カップルでのスナックご参加をいつでもお待ちしています。

著者プロフィール

大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも折に触れて西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。月のうち数日間は東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。
 2019年、長期連載『晩婚さんいらっしゃい!』により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)
『人は死ぬまで結婚できる~晩婚時代の幸せのつかみ方~』(講談社+α新書)
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